こんにちは。眞墨書道教室のますみ先生です。今日は、知能と心について考えてみたいと思います。
15年以上子供達を指導する中で、5歳くらいの小さな子が大人になる過程を見てきました。そしてある時、疑問に思ったんです。
「なんで同じ指導をしているのに、できる子とできない子がいるんだろう?」
その後、息子が生まれてから強く教育に関心を持つようになり、3年間で育児書を100冊以上読みあさったり、幼児教育の第一人者と呼ばれる先生方のお話をうかがう機会を積極的に作ってきました。そして、その秘密がどこにあるかわかりました。それは……「ママ」とお子様の「幼児期」のかかわりにありました。
お習字で身につくのは「集中力」だけではない
お習字は「集中力」が身に付くとよく言われますが、私はそのほかに「持続力」が身に付くのが大きいメリットだと思っています。
平常心という力
今月の課題を上手に書くためには、集中力や持続力が欠かせません。なかなかうまく書けなくてイライラするなど、困難に立ち向かう意欲……常に心を保つ力=平常心が求められます。
初めから集中して座っていられるこどもばかりではありません。でも、小さいうちは歩き回ってしまう子でも、卒業時はしっかりと集中して練習できるようになるものです。集中して練習する時間を1分、3分、5分、10分と少しずつ長くしていく。出来なくてもあきらめずもう一回やってみる。そうやって集中力や持続力が身についていきます。
「見て書く」訓練が、学校の授業で威力を発揮する
書道はお手本を見て書きます。はじめは真横にピタリとお手本を置いて、1文字を書くのに3回、5回、10回と何度もお手本を見比べながら書き進めていきます。そしてだんだんお手本を離していっても書けるようになるのです。
この力は、小学校で威力を発揮します。そう、小学校の授業では「板書」=黒板に書かれた文字をノートに書き写す、があります。
「見て書く」に慣れていないと……
板書スピードについていけず、一行とばしてしまったり、文字を間違えたり。板書に時間がかかる→ついていけなくなる→授業がわからなくなる→成績が落ちる→自信をなくす……という負のスパイラルになりかねません。
字の上手な子は……
一本一本の線を計画的に枠の中に入れていくのが得意。途中で線を失敗しても次の一本で挽回するなど、常に先のことを考え、出来上がりをイメージしながら書き進めています。つまり、見通しを立てて練習しているのです。
お習字は、お手本を見て文字を美しく書けるようになるためだけの訓練ではなく、「目の前にあるものをきっちり再現する力」も養われますし、見通しを立てる力も身につくのです1。
幼児期は「知能」と「心」の両方を
なんでも吸収し著しい成長を遂げる幼児期に、知能と心の基盤を整えてあげられると、成長とともに大きな差となるでしょう。幼児期は、知能だけでなく心の成長にも着目し、両方の向上を目指したいものです。

幼年クラス(5歳〜)は金曜15:30〜、月3回・60分。詳しくは児童クラスのページへ。
- これらの力は就学前に身についているとスタートダッシュができますが、学校が始まってからでもいくらでも挽回できます。 ↩